平屋に限らずですが、家を建てる際についつい間取りや壁紙など家の中のことばかり気になって、屋根には手をつけてないということはありませんか?
特に平屋は複数階の家よりも低い為、道路からも他の家からも思った以上に屋根は目立って見えるものです。
ではどんな屋根が良いのか、そもそもどんな形があるのかをご紹介します。
平屋の屋根をオシャレにする3つのポイントとは?
高さを考える
形状、屋根匂配を考える
切妻
切妻(きりづま)とは一番一般的な屋根の形を指します。子供が家の絵を描いた時に、ほとんどが三角の屋根を描きますよね。屋根といえばすぐ思いつくのではないでしょうか。大棟と呼ばれる、屋根の一番高い部分から下方に2面、野地板が伸びて切妻屋根になります。
片流れ
片流れ(かたながれ)とは、1面しかない屋根を指します。切妻屋根が大棟を中心に2方向に伸びているのに対し、片流れはそれを半分に割ったような形をしています。スタイリッシュな印象があり、最近の新築ではよく見かけるのでイメージもしやすいのではないでしょうか。
寄棟
寄棟(よせむね)とは、大棟から2面下に伸びている切妻に対し、4面下に伸びている屋根を指します。真上から線でみると、ローマ字のYが2つ、上下逆さまにくっついたような形をしており、4方向から屋根面を支えています。その名前の通り、大棟を寄せて作られているため、切妻屋根よりも大棟の長さが短くなっています。
方形
方形(ほうぎょう)とは、屋根の頂点から4方向に同じ角度・長さで傾斜した屋根を指します。4方向からといっても寄棟とは少し違い、屋根の最上部はとんがっている形です。ピラミッドのような屋根と言えばイメージしやすいかもしれません。
デザイン、色を考える
スレート材
スレート材は繊維とセメントを板状に成型してつくる屋根材です。住宅で使われる屋根材の中でも定番であり、多くのハウスメーカーでも採用されています。オーソドックスでシンプルな素材のため、どのような住宅にもマッチし工事価格も安定しているのでおすすめです。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板はアルミと亜鉛の合金でメッキ処理された金属系の屋根材です。この素材は屋根材の中で最も軽量の為施工しやすく、耐震面だけでなく建築の際も家の基礎や壁に負荷をかけることがありません。カラーやデザインも種類が豊富で、建築後は独自の光沢でモダンな外観を作り出します。
日本瓦
日本瓦は粘土や土を焼成してつくる、日本の昔ながらの屋根材です。重厚感のある純和風の家にはこれ以上ないほどピッタリの屋根材ですし、他の素材と違って塗装する必要がないのもメリットのひとつです。屋根材自体の耐久性も高く、スレート材やガルバリウム鋼板の耐久が約30~50年に対し日本瓦は約50~90年という驚異的な耐久性を誇ります。
セメント瓦
セメント瓦はその名の通りセメントを成型してつくる瓦で、和風にも洋風にもよく馴染むうえにカラーやデザインも豊富です。また日本瓦と比べて価格も安いため、重厚感や和風のデザインのこだわりがなければセメント瓦を選ぶという方も少なくありません。しかし、デメリットは日本瓦と同じく重量や点検が必要なことです。
オシャレな屋根デザインの種類は?
【一文字瓦が映える寄棟屋根の平屋】
【洋風瓦の平屋】
【切妻屋根のシンプルモダンな平屋】
【招き屋根が特徴の大人和モダンな平屋】
2面の屋根面が段違いになっているのが特徴です。段違いにしているため、空間を活用し小屋裏スペースを確保することができ、段違いで支えあっていることで耐久性もあります。何より外観もスタンダードなものよりオシャレな印象がありますね。
夏は涼しく冬は暖かい!屋根に断熱材を入れるといい!
上記の屋根デザインでも少し説明をしましたが、屋根には断熱材を取り入れるのがおすすめです。値段は少し高くなりますが、平屋は屋根の面積が2階建てに比べどうしても大きくなるため、暑さの影響を受けやすくなります。
屋根の断熱に最適な素材についてご紹介
まず、屋根断熱には2種類あり、垂木の上から断熱する方法と垂木の間に断熱をする方法があります。
垂木の上「外張り断熱」
垂木の上に行うのは「外張り断熱」と呼ばれ、垂木の上に板を置き、そこに断熱材を敷き詰める方法です。
これは垂木の上に敷き詰める為、親水性のある断熱材は使用できないほか、雨の日の作業は出来ません。
垂木の間「充填断熱」
次に垂木の間に行うのは「充填断熱」呼ばれ、垂木の間に断熱材を入れます。
外張り断熱に比べ断熱材を選ばないことと作業が天候で左右されないメリットはありますが、隙間ができやすく断熱欠損もできやすいというデメリットもあります。
また屋根だけでなく、中の天井を断熱する方法もあります。
素材としては「グラスウール」「ロックウール」「セルロースファイバー」と呼ばれるものです。法定不燃材として指定されており、湿気を吸収しないため重みがなく天井に敷き詰めたり吹き込んだりすることで断熱します。
屋根断熱と天井断熱ではどちらが良い、という明確なものはありません。
一般的に初期コストやランニングコストを抑えたい、小屋裏は物置程度にしか利用しないのであれば天井断熱が選ばれます。小屋裏も部屋として活用したい、ロフトを設けているのであれば屋根断熱がおすすめです。
どちらも、夏は暑く冬は寒い平屋での生活を安らぎながら過ごすためには必要な工事になるため、建築する家の条件によって選ぶのがよさそうです。
平屋のベランダ専用屋根を付けたい!
フラット型
アール型
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
屋根は意外と見落としがちですが、形状やデザインひとつで住み心地や将来のメンテナンス費用に差が出やすい部分なのです。
自分が住む土地はどんな気候や特徴があるのか、自分の家に合うのはどんな屋根かを考え理想の家づくりをしてくださいね。
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