アメリカの住宅様式の源流は、イギリスやヨーロッパに由来するもので、それらが広大なアメリカの気候や風土に合わせて様々に変化と進化してきたのがアメリカンハウスと言えるでしょう。ですから、英国風のものがあればフランス風やスパニッシュ風、さらにはそれらが混合されたものもあります。
一方、日本の輸入ハウスメーカーによるアメリカンハウスは、独自に分類・名称付けしている場合が多く、ますます輸入住宅の中でのアメリカンハウスの区別が難しくなっています。
ですから、ここでは明確な定義付けではなく、いわゆるアメリカンな住宅というイメージで、アメリカンハウスの魅力や特徴を紹介してみます。
アメリカンな平屋って?
日本で、住宅の広さや形態を3LDKなどのように表すのが一般的ですが、欧米では2バスルーム・4ベッドルームなどのように表すのが一般的です。
これから判るように、現在でも重要視されているのは個室数とLDKで、バスルームなどのサニタリールームは、二の次になっているようです。しかし、もうそろそろ、サニタリーの箇所数を表すようにしても良いのではないでしょうか。
日本の住宅でも二世帯住宅や2階建て住宅では、二箇所のサニタリーを配置している住宅はありますが、寝室専用のサニタリーと言う考え方は普及には至っていません。アメリカンな住宅では、平屋でも共用のサニタリーと専用のサニタリーを持っているのが普通です。
なお、日本のようにリビング・ダイニングをワンルーム化している場合よりも、キッチンを挟んでダイニングとリビングを分けているのもアメリカンハウスに多い特徴だと思います。
おしゃれなアメリカンハウスを建てるのに、かかる費用は?
若い子育て世代の平屋で延床面積を30坪とすると、2,000万円前後になると思われ、価格的にはミドルクラスになるのではないでしょうか。
なお、輸入住宅は断熱性能が高く、木製と樹脂あるいはアルミと樹脂の複合断熱サッシ枠で複層ガラスを標準としているのが一般的ですから、同仕様の日本の住宅に比べて高いと言う印象はありません。ただし、同様の価格帯でも、アメリカンハウスの仕上げに日本的な精度を求めると、がっかりするかもしれません。
アメリカンな平屋おすすめの間取り紹介
2バスルーム・3ベッドルーム+インナーガレージ
3バスルーム・3ベッドルーム
1LDK+小屋裏部屋
アメリカンな平屋のオシャレな外観紹介
急勾配の平屋タイプを木とレンガでバランスした外観
軽快でアーリーアメリカンな外観
素朴でシンプルな外観
アメリカンな平屋オシャレな内装紹介
何の変哲もない内装ですが、ペンキ塗りの化粧モールと天井・壁の色合いがオシャレで、どんな家具も似合いそうです。また、窓のロールカーテンとアール天井のファン付き照明器具がほどよいアクセントになっています。
輸入住宅では、室内にこのような化粧モールを採用していることが多く、写真は現代風のイメージですが、木質カラーを強調するとカントリーっぽい雰囲気になります。
アメリカンハウスに使われる巾木や廻り縁の化粧モールは日本住宅で使われているものに比べて、肉厚でボリューム感のあるものとなっています。そのため、狭い部屋では煩わしく感じることもあるため、ある程度の広さは必要になると思います。
これは、家具などの選択にも気を使い、アメリカンハウスのカントリーっぽい雰囲気を出しています。また、床の仕上げにも自然の荒々しさをあえて残しており、いいテイストだと思います。
これは、小屋裏利用の一例ですが、アメリカでは個室の床仕上げは、カーペット仕様がほとんどです。日本では、汚れやダニなど問題でカーペット仕様が随分と減りましたが、現在ではそれらに対応したカーペットもありますので、再考してもいいのではないかと思います。
小屋裏利用では、勾配天井やドーマー窓などで、標準的な個室とは趣の異なる個室を作ることができますので、できれば利用したい空間ですね。
アメリカンな平屋はガレージもおしゃれに!
見て愉しむビルトインガレージ
ビルトインガレージが顔の家