家の購入のキッカケは人それぞれですが、「子供が生まれたから」とか「子供が大きくなったから」と答える人は非常に多いと思います。
そこで、子供も大きくなって来ると子供部屋が必要になりますが、実は子供部屋には色々な工夫が必要です。
ここでは、平屋住宅の子供部屋づくりについて考えたいと思います。
そもそも、平屋に子供部屋は必要なのか?
子供は小さい内は、親の側が子供にとって一番安心できる場所です。幼稚園に入る前くらいの小さな子供は、親がいない場所では不安がりますし、子供によっては泣き出します。
そして、そこにお母さんが現れると、子供はピタリと泣き止みます。
さて、そんな子供も大きくなり、自我が芽生え始めて思春期を迎えると、子供自身のためのスペースが必要になります。
それが子供部屋です。
子供部屋は「子供自身のスペース」なので、家が2階建てでも平屋でも必要になります。と言うのも、子供も大きくなるとプライバシーを尊重しなければならないからです。
ただ、完全に目が届かない位置にするのも考え物です。子供を見守りつつ、プライバシーを尊重してあげる「間合い」が子供部屋の設置のポイントになるのです。
暖房&エアコンはつける!
子供部屋は「子供自身のスペース」であることを忘れるべきでは無く、居心地も良くしてあげるべきです。
ですから、設置するのは机とベッドと本棚だけでは無くて、暖房とエアコンも分割して使える様にしましょう。
特に子供が大きくなって、部屋で遅くまで勉強をする様になったら、ますます「ひとりの空間」が重要になります。子供部屋の環境を良くするためにも、暖房とエアコンの設置が必要なのです。
平屋に子供部屋を付けるポイントは間取り位置!
間取りを考える場合、キッチンやリビングを重視するあまり、子供部屋の優先順位は下の方になってしまいがちです。しかし、子供を見守る意味からも、子供部屋の間取りはしっかり考えてあげなくてはなりません。
平屋の場合は、キッチンやリビングから家全体を見渡せるメリットがあるので、子供が小さい内は目の届きやすい場所に子供のスペースを設けるのが良いでしょう。
また、最近はリビング学習をする家庭も増えて来ています。その場合も、リビングの一部に子供のスペースを確保するのも一案です。
その他にも、家にロフトを設け、そこを子供のスペースにする間取りもあります。プライバシーを尊重する意味からも、良い案と言えます。
おすすめの間取りを紹介!
ここで、子供部屋の間取りの例について挙げてみましょう。
先に挙げた「リビングに近い子供部屋」と、「ロフトに設けた子供部屋」の例です。
リビングに子供部屋がある間取り
最近流行っている「リビング学習」ですが、この間取りは、ダイニングテーブルをそのまま学習机に転用するのでは無く、学習スペースをリビングに設置するのがポイントの部屋づくりとなっています。
ダイニングテーブルをそのまま勉強に使うと、時間によっては、子供の勉強に制限を作ってしまうこともあります。
その点、子供自身のスペースを与えれば、子供としても自由に勉強が出来ますし、親としても見守りやすくなります。
ロフトに子供部屋がある間取り
ロフトは空間の上手な活用方法ですが、通常の部屋とは違ってドア等で仕切られておらず、他の部屋から見えることが特徴です。ですから、専用のスペースを保ちながら、外から見守ることも出来るので、子供部屋にはちょうど良いと言えます。
また、ロフトは室内でも少し変わった空間です。子供たちに取っても、夢の膨らむ楽しい場所になることでしょう。
子供部屋だけのために中二階を作るのもアリ?
ところで、リビングやロフトに子供部屋を設ける他にも、家に子供専用の中二階を作る手段もあります。
例えば、子供がいると楽しい場面も多いのですが、時々、騒々しく感じることもあるかと思います。
ところで、家に中二階を作って子供部屋にすると、リビングに子供部屋がある場合やロフトの場合に比べて、音が静かになります。
確かに子供たちの騒ぐ音は「元気のしるし」と言うことも出来るのでます。しかし、疲れて帰った時や、ゆっくり静かに過ごしたい時には、中二階に子供部屋を造る方が静かなので、おすすめです。
子供部屋には日当たりのいい窓を作ろう!
家づくりを考える場合、キッチンやリビングを中心に置いて考えられる場合が多く、どうしても子供部屋は後で決まる様になりがちです。
その結果、子供部屋は窓が少なく、暗くなってしまうケースが多くなってしまいます。
ですから、子供部屋は日当たりのいい窓を設置することがベターです。ただ、子供とは言ってもプライバシーは守らなければならないので、視線が丁度くらいの高さの窓にすると良いでしょう。
尚、窓の側は意外に外の温度の影響を受けやすいです。
サッシも良い物を使い、寒く無い様に出来れば、尚良いでしょう。
まとめ
マイホームは家族の居場所になりますので、家族みんなの居心地が重要になります。
そして、子供にとっても居心地の良い場所で無ければなりません。ですから、家族との距離を適度に置いて、目の届きやすいところに使いやすい部屋を置くのがカギとなります。
平屋は生活動線が水平なのが魅力なので、子供を見守る上では非常に便利です。
しかし、子供に「場所」を与えるためにも、敢えてロフトを設けたり、中二階を造るのも多いに勧められます。家は大人の視点で出来て行くことが多いのですが、子供の目の高さに合わせて検討することも大切です。
子供部屋の検討では、視点を子供の高さに合わせて考えましょう。