鉄骨といえば積水ハウスやセキスイハイムが有名ですよね。
平屋は耐震的にも複数階の家より強度はあると言われていますが、それでもやはり鉄骨にすべきか木造にすべきか悩みどころですね。
今回は平屋を鉄骨で建てる際のメリットデメリットを初めとし、
・坪単価
・木造で建て単価比較
なども、しっかりと紹介して行きたいと思います。
平屋の鉄骨住宅とは?
さて、ひとくちで鉄骨といっても、実は種類があるってご存知でしたか?
大きく分けて軽量鉄骨と重量鉄骨とがあります。下記でそれぞれ詳しくご説明しますね。
軽量鉄骨
軽量鉄骨とは、厚さが6mm以下の鋼材のことで、この鋼材を使って建てる家を軽量鉄骨構造と言います。その名の通り、鉄骨でしかも軽量の為コストも安いため平屋や2階建ての家にいています。
重量鉄骨
重量鉄骨とは、厚さが6mm以上の鋼材のことを指し、こちらは主に3階以上のマンションやビルなどに使われる工法の為、平屋には適していません。
重量鉄骨の方が丈夫そう、というイメージもあるかと思います。確かに丈夫ですが、重い材料の為、軽量鉄骨よりも使用量が多く、それを支える土台も重さに耐えられるものにする必要があるため、軽量鉄骨よりも大幅なコストアップにつながるのです。
平屋を鉄骨造で建てるには構造計算が必要!
建築物には固定荷重、地震荷重、積雪荷重などの様々な力がかかるため、その建築物が安全を保てるかを設計段階でしっかりと検討する必要があります。
その安全のための計算を構造計算といい、建築物は建築確認申請時に構造計算書の提出が必要な場合と不要な場合があります。
200㎡以下の場合は計算不要であり、木造2階建て以下の住宅もそれに該当します。ちなみに構造計算を依頼する際に必要な費用は、建物の種類や大きさにもよりますが約30坪台で30万~50万が相場のようです。
価格や坪単価は?
鉄骨で実際に平屋を建てた場合、木造と比較し価格や坪単価はどうなるのでしょうか。
これは選ぶハウスメーカーによっても大きく変わってきますが、大手のハウスメーカーの場合30坪~40坪で3,000万~3,400万、坪単価で80万くらいが相場のようです。
ちなみに中堅のハウスメーカーだと同じ坪数で2,500万~3,000万、坪単価70万くらいが相場のようです。これが木造だった場合、坪単価10万以上は差が出てくるため、やはり鉄骨のほうが木造より割高にはなるようです。
平屋を鉄骨で建てるメリットやデメリットは?
メリット
地震に強い丈夫な家が出来る!
これはイメージしやすいと思いますが、当然ながら木造よりも鉄骨の方が耐震面では強いです。
耐震性が高いということは、家としての寿命も長いということがいえます。近年、東日本大震災や熊本地震など多くの災害も実際におきており、建物の丈夫さはもはや平屋であっても必須です。
工期が短い!
軽量鉄骨は木造と違い、工場で加工してから現場に持ち込み作業します。
それはつまり、鉄骨住宅の方が現場での作業上工期が短い=人件費が少なくて済むということなのです。また、現場で加工するため安定した品質の家になるということもいえます。
デメリット
実は火災に弱い…
え?木造の方が火には弱くて鉄骨なら火に強いでしょ?そう思った方も多いと重います。
実は鉄骨の方が火災には弱いのです。
鉄骨自体は不燃材料であることは間違いありませんが、摂氏550℃ほどで急激に強度が失われ、一気に崩壊する恐れがあります。
建築費が高くなる…
上記でも少し挙げましたが、建築費は木造よりも鉄骨の方が割高にはなります。しかし、軽量鉄骨なら重量鉄骨などと比べるとまだローコストで出来るようです。
平均坪単価で言うと、木造だと40~60万、鉄骨造は50~80万、鉄筋コンクリート造は70~100万くらいが相場といわれています。
軽量鉄骨は上記で挙げた価格より2・3割安くなるため、平均坪単価50~70万となり木造よりは割高とはいえ、ローコストで家を建てることが可能です。
平屋で建てる鉄骨VS木造を徹底比較!どっちがオススメ?
以上のことを踏まえつつ、結局木造と鉄骨ではどちらがオススメなのでしょう?
木造、鉄骨それぞれで強い部分と弱い部分があったため、どちらが良いか混乱したかもしれません。ここで、それぞれの項目ごとに木造と鉄骨を比較してみましょう。
耐震性、耐火性を比較
鉄骨
耐火性は×(鉄骨自体は不燃だが、火が回ってから短い時間で家自体が崩壊する危険性大)
木造
耐火性は◎(木は燃えるが、燃え尽きるまでに時間がかかるためその間に避難できる)
費用や構造を比較
鉄骨
構造は◎(鉄骨は開口を広くとることができ、デザインに幅がある)
木造
構造は△(鉄骨ほどではないが、柱で構成される木造軸組み工法など工夫をすればデザイン性の高い家を建てることは可能)
結果どちらがおすすめ?
個人的な意見としては木造に魅力を感じます。
シロアリなどの害虫対策での費用や耐震性などの点で鉄骨造には劣るものの、通気性・断熱性・吸湿性に優れ、日本の気温に馴染み深いというのが一番の理由です。
鉄骨・木造どちらもそれぞれに良い面悪い面があるので、自分に合うのはどれか、じっくり吟味されて素敵な家づくりを楽しんでくださいね。